トップオススメ記事マネジメントはサイエンスできる。可視化し、並走し、振り返るカリキュラムから生み出される最強の組織

マネジメントはサイエンスできる。可視化し、並走し、振り返るカリキュラムから生み出される最強の組織

マネジメントはサイエンスできる。可視化し、並走し、振り返るカリキュラムから生み出される最強の組織

イベントレポート 2018.08.21

マネジメントはサイエンスできる。可視化し、並走し、振り返るカリキュラムから生み出される最強の組織

「リーダーが変われば組織が変わる」組織の成長には、リーダーやマネージャーの変化が不可欠だ。それを支えるため、チームボックスはこれまで、グローバルリーダーの育成を目的とした実践型学習プログラム「Teambox LEAGUE」や組織サーベイツール「TB Scan」など、さまざまなサービスを提供してきた。

数多くの企業の課題に向き合い組織変革を起こしていく中で、組織の成長を恒常化させるコツと、伸びる組織に共通する、ある“要素”が見えてきた。

2018年7月19日に開催されたTeambox OFFICE MOVING PARTY。そのプログラムから、チームボックス 國友尚による事例紹介「データから見る、最強のチーム」のレポートをお届けする。

“わかる”ではなく、“できる”ようになるまで

我々チームボックスが大切にしているキーワードのひとつに「わかるとできるは違う」というものがあります。たとえば、会社で何らかの研修を受けたとして、終わった直後はとてもよく“わかった”気になるけれど、実際に職場に戻ってメンバーに対してそれを実際にやろうということになっても、やっぱりできない。最初はそれでも頑張って挑戦をしてみるが、さらに1週間くらい経つとその記憶が薄れてしまって、完全に組織がもとに戻っている……というケースって多々あると思うんですよ。

だからこそ、私たちは日々のトレーニングを通じ、“わかる”から“できる”状態に持っていき、さらに習慣化にするまで持っていく「Teambox LEAGUE」というサービスを提供しています。

Teambox LEAGUEについてより詳しく知りたい方はこちら

「Teambox LEAGUE」がこれからの時代に求められるリーダーへの変革や育成を目的とした実践型学習プログラムで、“わかる”から“できる”ようになるまで我々のコーチが並走するのが大きな特長です。

具体的には、「TB Scan」というオリジナルの組織サーベイをおこない課題を設定し、その結果をもとに決められたテーマに沿って、参加リーダーに半年間のトレーニングを受けていただく。同時に、リーダーが所属するメンバー全員にも「Flica」というツールで毎日の行動を振り返ってもらう、ということをしています。

これらのサービスは「マネジメントはサイエンスできる」という私たちの信念に基づいて提供しているものです。

國友尚(くにともたかし)

チームボックス Cheif Experience Officer/慶應義塾大学研究員

2018年3月より現職。チームボックス以前は、放送、インターネット、通信業界にて、数千万人が利用するサービス開発、コンテンツ開発を行う。ヤフー株式会社、KDDI株式会社では部門長として組織横断プロジェクトを率い、数多くの新規事業を手がける。研究者としては日本創造学会論文賞受賞(2017年)、イノベーションデザイン、ヒューマンシステムデザインにおける独自の手法は国内外から注目を浴びる。

半年にわたって、組織と自分に徹底的に向き合う

「TB Scan」は、よくある会社に対する従業員満足度調査や個人の360度評価といった従来の企業が使うサーベイと違って、強い組織に欠かせない独自に設定した33の要素をスコア化し、組織の現状を明らかにするツールです。33の要素は“使命感”、“情熱”、“見える化”、“危機管理”など、直接的なスキルではなくスタンスを重視して構成されています。

TB Scanについてより詳しく知りたい方はこちら

たとえば“目標”に関する要素だけをピックアップしてみても、適切なハードルを設定できているかを見る“目標設定”、自分の目指す目標をチームメンバーにしっかりと伝えられているかを見る“目標共有”、そして、目標がきちんと周りに共感されているかを見る“目標共感”という3つが存在するなど、かなり細かく設定されています。

Web上の診断に答えていただくとこれらの33要素のスコアが出て、それをもとに組織の成長のボトルネックとなっている課題を見つけ出す形です。組織自体の健康状態と、トレーニングを受けるリーダーその人自身のリーダー力、ふたつをそれぞれスコア化しています。

「Flica」は、トレーニング対象の部下、つまりチームメンバーの方全員に、1日を振り返り、リーダーのマネジメントへのフィードバックをしていただくツールです。

Flicaについてより詳しく知りたい方はこちら

リーダーはメンバーからのフィードバックを半年の間、毎日リアルタイムで閲覧することになるわけですが、これがなかなか辛い、大変な経験です。しかし、自分自身とチームメンバーに徹底的に向き合う場を積み重ねることで、自分に向き合うこともでき、結果リーダーの意識が変わり、行動が変わり、その結果として組織力を高めていくことができます。

また、私たちは現在、映像による解析にも実験的にチャレンジしています。トレーニングの最中、クライアントがコーチに対してどのような反応をしているのか。たとえば、うつむきがちに話を聞いているとか、悩んでいる様子だとか。そういった反応を映像で解析した上でコーチにフィードバックをする仕組みです。

▲試作段階にある映像解析技術。机上にカメラを置いておき、映っている人物の体の動きを分析することで心理状態を可視化する。

データが語る、最強の組織が持つ4つの強み

さきほどご説明した「TB Scan」は、これまで計63の企業(2018年7月19日時点)に導入いただいています。1企業100人から600人くらいを対象にしているので、約1万人の方のデータが集まったことになります。

領域も食品メーカーからスポーツ団体、商社、製薬会社まで、本当にさまざまです。63社の中で、平均40点~60点未満の企業が37社、平均60~75点未満の企業が23社、平均75点以上の企業が3社でした。平均75点以上、つまりちょっと突き抜けている企業が3社あったわけです。

今日は、この3社のデータを通して私たちが垣間見た「最強の組織が持つ要素とは?」という情報をお伝えできればと思います。

この3社、具体的な企業名はお伝えできないのですが、1社目はスポーツのとある団体の日本代表、2社目もスポーツの団体で、U-20の日本代表。3社目はインターネット企業で、ある領域に特化したメディアのサービスを提供している会社です。

3社に共通していた強みが4つありました。ひとつが“目標共感”。他者の目標に共感する力です。目標共感が高いと、自ずと目標共有力、タフネス、情熱も高くなるといった相関関係が見られました。こういった組織では、リーダーにこれをやれと言われなくてもメンバーが自分たちで動くので、リーダーは観察、傾聴、承認をしているという結果が出ています。

2つ目の強みは“一体感”。一体感が高まると、相関して協力連携、競争心、責任感も高まるという結果が見えました。一体感のあるチームの中ではひとりだけサボるというのは難しくなりますから、自ずと皆、責任感を持って業務を遂行するようになります。

3つ目は”向上心”。日本代表のような優れた組織でも、まだまだ上には上があるという意識を常に持ち続けているという特徴がありました。向上心が高まると情熱や探究心、さらに競争心も高まってきます。

4つ目は”情熱”。情熱が高まると他者の目標への共感力も高まり、向上心も高まるというデータが出ています。情熱が高い組織の場合、リーダーは何をしているかというと、“振り返り”を重要視している。情熱的な組織に対し、リーダーは冷静に振り返りを行うことでそのバランスをとっているという結果が出ていました。

組織の総合力を高めるのは、“一点突破”の育成法

ではここからは、こういった相関データを実際にどのように我々が提供しているトレーニングに活かしているかをご説明します。

こちらは、実際に「TB Scan」を実施していただいた某大手お菓子メーカーの事例です。最初に分析をしたときは、目標共感、目標共有、情熱、主体性、振り返りといった要素が低く、規律性だけが高いというデータが出ました。

こういう結果を見たとき、多くの企業変革コンサルタントの方は「強みを伸ばしますか、それとも弱みを克服しますか」という問いを経営陣にするかもしれませんが、経営者の方からすると、できれば全部上げたいわけです。

そこでまず私たちが提案するのが“一点突破”です。つまり、この一点を高めると、芋づる式に他の要素も上がりますよというご提案です。この企業の場合は、“目標”の3要素だけに特化して半年間のトレーニングをおこないました。

半年後、その結果がどうなったかというと、“目標共感”と“目標共有”でハイスコアが出たばかりでなく、“主体性”や、あまり高くなかった“準備”、“振り返り”もアップしたんです。もともと高かった“規律性”はさらに伸び、非常に強い組織に変化することができました。

チームメンバーから毎日厳しいフィードバックを受けるリーダーはなかなか大変だったと思いますが、私たちコーチが手厚く共に並走する形で半年間頑張り、このような結果に繋がりました。

あらゆる形の組織成長、リーダー育成の場を

我々チームボックスでは、新しいサービスを続々と開発しています。

コーチが常にオフィスに常駐し、完全伴走型で「Teambox LEAGUE」を実施する「Teambox LEAGUE α」というサービスを提供しはじめました。

また、今年の10月を目処に、オンラインだけで完結する「Teambox アカデミー」というサービスもスタートする予定です。その他にも、社内のコーチを育成する「Teambox コーチキャンプ」、5日間、短期集中型の合宿形式で研修をおこなう「Teambox スプリント」といったサービスも今後提供していこうと考えています。

また、チームボックス以外にも組織診断をおこなっている企業はたくさんいらっしゃいますので、その診断結果と「TB Scan」の相関関係を見た上で、もっと踏み込んで組織全体を強化していくような取り組みもしていきたいと考えております。

また、今日は初めてチームボックスのオフィスにお客さんをお呼びしましたが、今後はこの場も有効活用し、たとえばリーダー育成のプログラムを皆さんと一緒に作る活動も積極的にやっていきたいです。移転後の新オフィスを、学び続け、作り続けていく機会を提供できる場にしていければと思っています。

▲イベント終盤には参加者全員で記念写真をパシャリ。盛況のうちに、Teambox OFFICE MOVING PARTYは終了した。

執筆:豊城志穂 写真:鈴木智哉 編集:中薗昴

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