Column
コラム

あなたのウィニングカルチャーとは?〜成長につながる問いかけコーチング

あなたのウィニングカルチャーとは?〜成長につながる問いかけコーチング

今日の問いは「あなたのウィニングカルチャーとは?」
ウィニングカルチャー、つまり勝ちの文化、常勝する文化ということです。
もちろん勝負においては、一般的に勝ち負けの基準はありますが、今日は「あなたにとってのウィニングカルチャー」について考えてみましょう。

そもそも勝たなければならないのか?なぜ勝つことが大事なのか?どうすれば勝ち続けられるのか?このような問いをたくさん自分に投げかけてみましょう。そうすると自分の中で大切にしたいものが見えてくるはずです。

私は指導者、その前は選手としてもラグビーという競技で戦ってきました。当たり前ですが、スポーツの世界では「勝ち」は最も大切なことです。競技者は勝利のために競技をしているわけで、勝つことに意味なんてないよと思ってスポーツをしている人はいないでしょう。

しかし、あなたの人生にとっての「勝ち」とは何か?こう問われるとどうでしょう。勝つことが大事なのか?そもそも勝ちの基準は?こうした問いの答えから見出していくことが大切です。

私の経験で言うと、私が所属していた早稲田大学ラグビー蹴球部では「荒ぶる」という言葉に重きを置かれていました。これは大学日本一になったときにだけ歌える部歌なんですが、「荒ぶる」をとるということが勝ちの定義となっていました。

一年間続くシーズンの最後の大学選手権。ここで優勝するかしないかで、そのシーズンの全ての評価が決まります。とりわけ最終学年の部員にとっては、自分たちの代で優勝するかしないかでその後の自分たちのアイデンティティすら変わっていくような大きなプレッシャーがかかっているわけです。

このように自分の中で「ウィニング=勝ち」の定義を変えられないもの、一度結果が出てしまうと変えられないものが勝ちの定義になると、苦しいに決まってますよね。明確な勝ち負けの基準があり、自分にはどうしようもない勝ちの定義があると、自分自身は苦しいし、なかなか楽しむことはできない。

よって、ここで皆さんに問いたいのは「あなたにとっての」ウィニングカルチャーなのです。そもそもあなたにとっての勝ちとは何か。なぜ勝つのかということを問い続けることが大事です。あなた自身が何をもって勝ちとするのか。

私の定義で言うと、私は自分に勝つことがウィニイングカルチャーだと捉えています。勝負の相手は自分自身。自分自身に妥協しないとか、本当の自分に向き合う、自分を裏切らない、自分に軸を置いて考える、こうしていくことで自分の中でのウィニングカルチャーが出来上がっていくんじゃないかと思います。

私が常に勝ち続けているかというと、そうでもありません。当然勝ったり負けたりしています。常勝しているとは言い難いですが、一つ言えることは、常に常勝したいと思って日々奮闘しています。これに関しては相当な自信がありますね。

勝てないときにでも「くそー!」と思えるか、今日やろうとしたことができなかったときにも「今日はよく頑張った」と言えるか。こういった日々の自分との勝負が自分の中にウィニングカルチャーを作っていくのでしょう。

さて、あなたにとってのウィニングカルチャーとは?
ぜひ自分に問いながら過ごしてみてください。

株式会社チームボックス 代表取締役
中竹 竜二
福岡県生まれ。早稲田大学卒業、レスター大学大学院修了。三菱総合研究所を経て、早稲田大学ラグビー蹴球部監督就任。自律支援型の指導法で大学選手権二連覇を果たす。2010年、日本ラグビーフットボール協会 、指導者を指導する立場である初代コーチングディレクターに就任。2012年より3期にわたりU20日本代表ヘッドコーチを経て、2016年には日本代表ヘッドコーチ代行も兼務。2018年、コーチの学びの場を創出し促進するための団体、一般社団法人スポーツコーチングJapanを設立、代表理事を務める。著書に『ウィニングカルチャー 勝ちぐせのある人と組織のつくり方』(ダイヤモンド社)など多数。
この記事をシェアする
各サービスについての資料請求はこちら
Download Documentation
各サービスや講演、取材についての
お問い合わせはこちら
Contact