トップオススメ記事自己開示できなかった自分が、“さらけ出し”を大切にする会社を選んだ理由――チームボックス 堀井香織

自己開示できなかった自分が、“さらけ出し”を大切にする会社を選んだ理由――チームボックス 堀井香織

自己開示できなかった自分が、“さらけ出し”を大切にする会社を選んだ理由――チームボックス 堀井香織

社員インタビュー 2018.11.09

自己開示できなかった自分が、“さらけ出し”を大切にする会社を選んだ理由――チームボックス 堀井香織

堀井香織

早稲田大学法学部国際関係コース卒業。大学時代の人間関係や在学中に訪れたインド・マザーテレサ施設での体験をきっかけに「人の在り方」「人の変化」に興味を持つようになる。 ソフトバンク入社後、プライベートでコーチングを学び始め、25歳で友人と起業。コーチングをベースにしたサービス開発や、企業研修講師を勤める。30歳でフリーランスとなり、コーチや講師業と並行して、新規事業立ち上げやベトナムの人材開発事業など多様な仕事を経験する。201102014年は片づけコンサルタント・近藤麻理恵(こんまり)さんの事業運営責任者としてヒットのバックサポートを行う。2018年よりチームボックスに参画し、チームボックスコーチ、監督、コーチの採用を担当している。 モットーは「人は変われる、いつでも」「愛を隠すほど、人生は長くない」

対話を重ねることで、相手が目標を達成するために必要な考え方やスキルなどへの気づきを促し、自発的な行動を支援する。

“コーチング”という概念を要約すれば、このような意味合いになるだろうか。文章にしてしまえば非常にシンプルだ。だが、その技術はとにかく奥深く、そして価値が高い。そんなコーチングの世界に魅了され、数多くの経験を積んだ後にチームボックスにやって来たのが堀井香織だ。

紐解いてみよう。彼女がどのようなキャリアを経て同社へたどり着いたのかを。チームボックスの何に魅力を感じたのかを。その背景には、堀井がかつて持っていた“弱さ”と、その経験を通じて得た“気づき”が大きく関係していた。

“人への興味”から始まったキャリア

「昔から人が好きなんです。人ってすごく面白いなと、ずっと思い続けています」

そう話す彼女が、“人”を相手にする仕事に興味を持つようになったのは、大学時代の経験がきっかけだ。入学後に出会った人々に、人生観を揺さぶられるほどの衝撃を受けたためだという。

「私は高校卒業まで香川県で生まれ育ちました。そこでは家でも学校でも『学校を卒業した後は、就職して結婚するもの』という価値観が当たり前だったように思います。でも東京の大学で経験した出会いが、考え方を大きく変えてくれる契機になりました。熱い夢を持って、叶えるためにいろんな行動をしている人たちと数多く知り合ったんです」

国会議員になって日本を変えたい、起業をして新しいビジネスを創り出したい、NPOが活躍する社会を作りたい──。彼らの夢はさまざまだった。それまで自分の身近にはいなかったような個性的な人々に触れ、「人の生き方や考え方が持つ面白さ」に魅了されたという。

「そうした出来事がきっかけになり、私も自然と多くの人が集まるような場を企画・運営するようになりました。学生団体を立ち上げたり、数百人規模のイベントを開催したり。当時出会った人とのご縁で今があると思っています」

その後、彼女は大学を卒業しソフトバンクに就職する。配属されたのは、アメリカのITシステムを日本で立ち上げる新規事業部だ。

「同期のなかで私だけ、入社直後に新規事業部に配属されることになりました。周りは30〜50代の外部から引き抜きされて集まった方々ばかり。すごいところに来たと思いました。加えて新規ITサービスの立ち上げに携わったので、最初の頃は会議や資料などに出てくる単語の意味もちんぷんかんぷんでした」

入社1年目からそのような環境で働くことになり、不安はなかったのだろうか。彼女に問うてみると、ここでも「共に働く人が魅力的だったからこそ、前向きに仕事を続けられた」と答えてくれた。

「その部署はソフトバンク社内でも精鋭のメンバーが集まっていました。一緒に働くのが、すごく刺激的だったんです」

コーチングとの運命の出会い

とはいえ、社会人生活は何もかもが順調だったわけではない。新規事業のハードワークさゆえ、そして業務知識を習得する大変さゆえに、精神的に落ち込むこともあったという。そのときに出会ったのがコーチングだった。

「コーチングを知ったのは2002年くらいで、まだ日本でコーチングという概念が浸透していなかった時期です。知り合いに仕事の悩みを相談したら、『じゃあ、コーチングを受けてみたら?』と勧めてくれました。調べてみると、すごく良さそうに思えて、興味を持って」

その後、彼女はコーチングを受けたり、勉強会に参加したりと、その深い世界に入っていく。そして、自らもコーチングスキルを身につけたいと考え、養成機関に通い始めた。知識を身につけた後、彼女が次にチャレンジしたいと考えたのは、“実践”だった。

「コーチングは知識を学ぶだけでは不十分で、実践が重要な世界です。そこで、まずは就職活動で悩んでいる大学生を対象にコーチングを始めました」

時を同じくして、堀井はある女性と出会う。その女性は起業を夢見ていたものの、何をビジネスの柱にするかは決めていなかった。そんな彼女と堀井は不思議とウマが合い、「一緒にコーチングのビジネスを立ち上げよう」と意気投合したという。「あまりにとんとん拍子に話が進んだので、私たちは『できちゃった起業』と言っていました」と堀井は笑う。

当時のコーチング業界はある課題を抱えていた。プロとしてコーチングのサービスを提供したい人と、コーチングを受けたい人とが知り合う手段がなかったのだ。彼女たちはそこにビジネスチャンスがあると考え、両者のマッチングサービスを開始した。

時代のニーズを捉えたそのサービスは、見事ヒットし、右肩上がりに成長。さらには彼女たち自身もコーチング研修や企業研修の講師を務めるようになり、順調にキャリアを積み上げていったという。


▲当時の様子。

順風満帆な20代──。きっと周りからはそう見えていただろう。しかし、堀井は当時のことを「相当に無理をしていた。まだまだ自分は未熟でした」と回想する。ビジネスとして成長できていたものの、人間的な成長がそれに追いついていなかったそうだ。

「当時の私は、人に弱音を吐くことがとにかく苦手でした。それに、成果を出さないと周囲から認めてもらえないと思っていました。成果が出たときは一瞬満たされるんですけど、心の穴が埋まらなくて、すぐ不安になって……。だから、ひたすらに無理をして、病気になりながらもずっと仕事をしていました」

30歳になった彼女は、ついに立ち止まらざるをえなくなる。無理を続けた結果、身体も人間関係もボロボロになってしまったという。やむなく、共同創業した会社を離れることを選んだ。

彼女はこの経験から、自己開示をすること、自分の弱みをさらけ出すことの重要性に気づいたそうだ。曰く、「コーチングの大切さを人に説いていたのに、自分自身は近しい人と深いコミュニケーションが取れていなかった」と。

この気づきが、後にチームボックスと出会った際、同社が重視する“さらけ出し”への深い共感につながったという。

「チームボックスという、面白い会社があるよ」

フリーランスになった彼女は、コーチングをベースにしたオリジナルセミナーの講師や新規ビジネスの立ち上げ支援、片づけコンサルタントである近藤麻理恵氏のマネージメントなど、数多くの業務を経験する。その後、プライベートでの大きな変化をきっかけに、チームボックスとの“運命の出会い”を果たすことになる。

「その変化をきっかけにして、自分の働き方を変える必要性が出てきました。そこで、希望する働き方にマッチするお仕事を、誰かに紹介してもらいたいと思ったんです。その時、ふっと思い浮かんだのが、かつて自身が経営していた会社で取引相手だった大坪タカさん(現:チームボックス コーチ)でした」

堀井は大坪と頻繁に連絡をとっていたわけではなかった。にもかかわらず彼を想起したのは、偶然の巡り合わせと言うほかない。大坪から「面白い会社があるよ。ここ合うんじゃないかな」と紹介された会社が、他でもないチームボックスだった。すぐに、代表の中竹竜二と堀井との面談がセッティングされたという。

紹介されてから面談までわずか3日だったが、彼女は面談前に中竹の著書を読み、その考え方に触れた。そして、著書に記されていた「恥の意識を捨てて、良い部分だけではなく弱みもさらけ出す」という理念に深い共感を覚えたという。その理念が、かつて他人に弱い部分を見せられなかった自分の失敗経験とリンクしたからだ。

自己開示し、ともに切磋琢磨する

堀井が衝撃を受けたのは、さらけ出しの理念に対してだけではない。チームボックス流のコーチングに、長い間コーチングの世界に生きてきた彼女にとって“常識外”と思えるような要素が含まれていたことにも驚いたという。では、通常のコーチングとチームボックス流のコーチングは何が違うのだろうか

「まず、チームボックスがクライアントに『リーダー(受講者)が変わらなかったらコーチの責任』と言い切っていることが衝撃でした。

通常、コーチングの世界では『答えは相手の中にある』という前提で、もし期間中に相手に変化が起きなければ、それは相手のコミットが低かったか、タイミングでなかったか、もしくは内面では変化が起こっているけれど、まだ行動には至っていない、という捉え方をするのが一般的です。

けれど、チームボックスは内面(姿勢やものの考え方)にアプローチしつつも、それが言葉や行動など目に見える形の変化にまでつなげることにコミットしています。そして、それが達成されない場合の責任は、相手ではなくコーチにあると。 

スポーツコーチングにも似ていますね。スポーツの世界では、プロのコーチは選手に結果を出せなければ解雇されることもあります。タイミングが悪かったね、内面には変化が起こったね、では通用しない世界。試合で結果を出すことがスポーツコーチングには求められる。チームボックスは代表の中竹がラグビーをはじめとしたスポーツのバックグラウンドがあるため、その流れもあると思います。

そこから派生して、チームボックスのコーチングでは、半年間という決められた期間でコーチが責任を持って、相手の変化を促すことを明言しています。これは言うほど簡単ではなく、コーチにかなり覚悟が求められます。すごいことだと思いました」

堀井は、自身のキャリアのなかでコーチングや企業研修と向き合い続けてきた。だからこそチームボックスのアプローチが、これまでの企業研修とは全く違うことに驚き、心に響いたという。

また、Teambox LEAGUEの特徴である「半年間かけて研修プログラムを実施する」カリキュラムにも大きな意義があると感じたそうだ。

「ある時期から、私は企業研修における限界を感じていました。その限界とは、1日や2日の研修を受けただけでは、人は変わらないということです。受講者に理解はしてもらえるかもしれないけれど、できるようになりません。まさに、“わかるとできるは違う”。その意味で、半年間をかけて集合トレーニングとマンツーマンコーチングを組み合わせ、受講者1人ひとりにコーチが伴走するチームボックスのスタイルは、非常に理にかなっていると思いました」

そうしてチームボックスのメンバーとなった彼女はいま、同社をどんな会社だと感じているのだろうか。その答えを、「コーチングを通じてお客さまに伝えている理念を、まず自分たちが率先して体現している会社」と話してくれた。

「私たちは、お客さまに対して『自分の痛みや弱みをさらけ出すこと』『誰かのせいにせず、自責で考えること』『アンラーンすること』の重要性を説いています。それを、普段の業務の中で社員が実践しようと取り組んでいるんですね。

できていないと思った時は、率直にフィードバックがくることもあります。厳しさを感じることもあるけれど、お客様に対して言っていることとやっていることが一致している会社の姿勢がすごく好きで。

たとえば、私が自分の弱さや恐れていること、恥ずかしいことをさらけ出したときに、チームボックスではそれを笑う人はいなくて、むしろポジティブに受け取ってもらえる。『さらけ出しをしたね。良い姿勢だね』と。

自責マインドについても同様です。仕事でうまくいかないことがあるとき、人間だから愚痴も言いたくなるわけですよ。でも、チームボックスではそういう行動や考え方をしない。『自分のアプローチをどう変えれば、状況が良くなるか。相手を変える前に、いかに自分が変わるか』を、それぞれが考えています」


▲コーチングについて議論を交わすチームボックスのメンバーたち。

最後に問うてみた。チームボックスで働くのに向いている人とは、いったいどのような人なのだろうか。その答えを、堀井は「自己開示し、ともに切磋琢磨できる人」と語ってくれた。

「自己開示って、つまりはさらけ出し。とても勇気がいる行為です。でも、その行動を『価値がある』と思ってくれて、一緒にやっていきたいと心から思ってくれる人。そんな人がチームボックスには向いています。

もちろん自分のマインドやスタンスが試される場面も多々あるんですけど、それが心地いい。ともに切磋琢磨して、成長し合って、本気で人に関わって。その過程で自分自身も成長できることに喜びや醍醐味を感じてくれる人と、一緒に働いていきたいと思います」

執筆:中薗昴 写真:漆原未代

一覧に戻る

トップオススメ記事自己開示できなかった自分が、“さらけ出し”を大切にする会社を選んだ理由――チームボックス 堀井香織

リーダー育成・トレーニングは、
Teambox LEAGUE